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フィリピン人にとっての誕生日


イベントが好きなフィリピン人にとって、最大のイベントはやはり誕生日だと思う。どんなに9月からクリスマスに向けてソワソワし始めようと、街にはクリスマスソングが流れようと、やはり自分の誕生日を一番大事に思っている。おそらくその優先順位は

クリスマス≒自分の誕生日>家族の誕生日≫イースター (私調べ)

例えば我が職場では、スタッフの誕生日は周囲の同僚からこぞって祝われる。だいたいランチかミリエンダ(お茶の時間、というより派手な軽食を持ち寄るパーティー。午後3時頃が多い)を開く。ただし日本と違って、そうしたパーティーを開く資金はバースデーボーイ・ガールもち。自分で主催するパーティーが通常なので、どうもサプライズはあり得ないらしい。もちろん誕生日が近い数人がいればまとめてお祝いもあるが、友人が会場セッティング、飲み物、食べ物等を用意する。裏を返せば、もし誕生日を祝われない人がいたとしたら(見たことないが)相当嫌われていることになる。ただし、これは基本的にはフィリピン人スタッフに限定してのこと。

対して外国人スタッフの場合、状況は様々だ。大人になっても誕生日を、家族や友人ならともかく同僚に「盛大に」祝福されるってフィリピンに来るまであまりなかった風習だ。そもそも午後の佳境の時間であり3時半とか4時にずれ込むこともあり、これまた定時に帰りたがるスタッフ(大半がそう)にとってはやはり避けたいこと。郷に入ってはということでみな成り行きに任せているがやはり敢えて誕生会を開くほど歓迎する向きでもない。私の場合、気づかれないのが一番いいと涼しい顔をしていた。

1年目:運よく(?)何もなかったが数日後に気づかれた(ご丁寧に毎月の誕生日チェックをしている人がいたのだ)→お詫びとともに大きなケーキを渡された→気持ちはうれしかったけど正直、甘いものは苦手→友人のドライバーにもらってもらう
2年目: その週は不在。また後日にやおら数人が来て「今からここで祝いの歌を歌います~」(もちろん業務時間)と言い出される→慌ててお気持ちだけいただき固辞した。ただ、フィリピン人は歌がうまいから、聴いておけばよかったかなと今思えば勿体ないことをした。

ほかにも誕生日をめぐる話は枚挙にいとまがない。
・子どもの1才の誕生日は両親にとって最大のイベントで、友人、親せきを招いて週末に行う。人気の会場はマクドナルドがジョリビ―(フィリピン最大人気のファーストフードショップ)。両親にとってもっとも誇らしくまた出費に頭が痛い時期でもあるとか(招待客が100人ということもある)。

・某同僚「父の誕生日だったんですぅ」
「3年前に亡くなったって言ってなかったっけ?」
「だからこそ今も家族で祝うのです!」(キッパリ)

・某コーヒーボーイは「ぼく、明日バースデー休暇を取ります」と嬉しそうに話していた

・某ドライバー「昨日は息子と甥の誕生日パーティーだったので休みを取りました」
「そう。ちなみに息子さんて何歳なの?」
「24歳」

フィリピン人を見ていて、自分がかわいい、自分は愛されていると思う気質はこういうところからも育つのだと思う。

北斎


日本を一歩出ると、なぜか日常的に日本の文化や伝統を感じていたくなります。日本にいた頃は当たり前のようにあったあれこれが普通にないもどかしさ(missing)とでもいいましょうか。その隙間を埋めるために、何か探してそばに置いて時々目に入ることでひとまずの安心感を得ているもいえます。それが私の場合、仕事で使うペン立てとオフィスの日よけです。どちらも葛飾北斎の富獄三十六景。ペン立ては赤富士、もちろん誰の目にもとまりません。それでいいのです。あくまでも私の精神安定剤なので。日よけは北斎の富士山の風呂敷でした。

オフィスの窓から朝日が差し込み眩しいのですが、朝の一時間ほどなのでカーテンをつけるほどでもありません。しかし眩しいので一時的な覆いがほしい。そこで考えたのが日の入る角度に布をかけることでした。そこで成田で見つけた北斎の風呂敷をかけてみたのです。これが的中。天気のいい日の朝日が差し込むときだけきれいに風呂敷が明るくなります。しかも、今は雨季で毎日晴れるとも限らないので、殺風景なオフィスのインテリアとして一役買ってくれていました。

hokusai.png

これが、やはりほかの人の目に留まり、先日はあるフィリピン人がやってきて
「今度日本にいくんだけれど、これいくらで買えるの?」
そこ?と思っていると、畳みかけるように
「これ、津波でしょ?」
(・・・)
津波は災害で、この絵は津波ではないと話しても
「でも津波でしょ?向こうに富士山みえるし」と繰り返す。
富士山が見えるから津波、というロジックが不明だが、日本の波=津波、とでもいいたいのだろうか。

日本にいる時は空気のごとき存在だった浮世絵。にわか北斎ファンのくせに、何だか北斎が軽んじられたような気がした。
これを津波と思いたいのなら、頼むから有名だというだけで買わないでほしいと思う私は傲慢でしょうか。

マニラは雨


雨季のフィリピンだが、一日中雨が降るわけではない。降っても日中の小一時間とか30分で止むとか。むしろ降りだす時間帯が読めない。昼の1時間であったり夕方の2時間であったりとまちまちである。

それがこの週末は朝から雨が降っており、お~珍しい、と思っていた。珍事は続き、土曜の昨日は一日雨が降り続いていた。とくに日中は雨煙で外が白くなり、窓外の景色が見えなくなるほどの雨足の強さ。夜になると雷まで加わった。日曜の今日は曇りかと思ったら午前中から降り始めまだ降っている。午後3時半の今にいたってはまた外の景色が白くなっている。

雨となると気になるのが渋滞。ということで、できるだけで所用は最小限にしひたすら家に閉じこもることになる。ところがスーパーに買いものに出ると、週末だけあってレストラン街はいつも以上に混んでいる。家族の集まりは雨ごときには影響されないらしい。雨でいいこともある。気温は上がらずクーラーが要らないのでおそらく27度くらいだと思われる。今の日本より涼しいのではないだろうか。

平日に雨が降ると道路状況(私の場合は通勤)に影響するので、ひたすら願うことはただひとつ。雨よ、降るなら朝夕は避けておくれと。明日からしばらく雨を見越しての通勤となりそうだ。

コーディネーション


フィリピンに住んで3年目。日々の生活や仕事は慣れたはずが、今だにフィリピン人の「コーディネーション」の意味、塩梅をつかみかねている。

最近あった職場の行事でのこと。Summer outing と呼ばれる慰労会、慰安旅行みたいな位置づけのもの。諸事情で、5月に予定していた最初の企画が順延になっていた。Summer といっても実はすでに雨季に入っているフィリピン(雨季に入ればフィリピンでは夏とはいわず、3-5月が夏になる)。Summer outing を最初に聞いたときは、これを誰がしたいのだろうかと思っていた。概して、フィリピン人は家族と集まるのが大好きである(家族といっても祖父母、おじ、おば、おい、めいといった親戚まで含むextended family を指すことが多い)。なのに週末に職場の人と集まるってどういうこと?それがフィリピン人スタッフは大変楽しみにしているというではないか。

よりによって今年は私がこのイベント担当(副幹事)。しかも幹事はちゃっかり3週間の休暇を取って不在。企画とコーディネーションは任せてください、と張り切るイベント担当チームのフィリピン人スタッフ3人。当初は任せていたがやはり一抹の不安がよぎり、時々チェックを入れて不安が増幅したこともあった。というのも、先月退職する同僚Mの送別会の準備をしていたときのこと。サプライズでM送別会をするといいながら肝心のMの予定を確認していなかった(のでMも現れなかった)、という冗談みたいなことが起きた(しかも彼は、もう皆に会いたくないらしいというMには気の毒な尾ひれまでつけられる始末)。結果、2回目の送別会を開いてようやくMを送りだす(しかもMに対するいわれなき誤解を解き←これポイント)ことと相成った。この経験から、細かいと言われようと事前にチェックを入れるしかないと思った。

それにしても皆で楽しむイベント企画というのが一筋縄ではいかない。まずフィリピン人と外国人の希望には明らかに温度差がある。特にフィリピン人スタッフは家族連れで参加するので子どもが喜ぶ前提がどこかにある。また管理職の予定などを考慮すると日程も限定される。あちらを立てればこちらが立たずと。しかも○人以上の参加が必要、などの条件も付く。
「もう時期はずれだしSummer outingはこの際なしにしてその分をクリスマス会に回して盛大にやるとかは?」
と切り出してみると
「それはあり得ません!そういうコーディネーションは不可能です」
ときた。
Summer outing なしは論外だという。わさびのない寿司とでもいいたげ。結局、なけなしの案が、マニラ市内の某ホテルに一泊するstaycation となった。出た、フィリピン人の好きなstaycation。マニラに住んでいるのにマニラに(しかも職場近くのホテル)に泊まるって何?もうちょっといい案はなかったのか、というのが大方の外国人の反応だった(と思われる)が、これがまたフィリピン人には好評で驚いた。逆に宿泊しない外国人(私も含めて)もいるから、チェックインの日の夕方、2時間の出入り自由のHappy Hourを設けることにした。

Happy Hourは土曜日だったので、その週はじめ月曜にはアナウンスを出すように、と指示していた。それが水曜になっても出ない。
「いい加減出さないと、それともみんな知っているの?」
「いえ、知らない人もいます」
「ならすぐにでもメールを流さないと」
「上司の〇〇さんが出すといっていました」
待てど出やしない。金曜の夕方4時になって
「まだ、あの上司で止まっています。忙しすぎると思うのでSainahからメール出してください」
「・・・・・」(コーディネーションって何なの??の気分)

夕方4-6時のHappy hourなので私は3時半について最終確認、事前チェックをするつもりだった。同じチームのフィリピン人にも3時半に来るよう言うと、わかりました!といって現われたのは3時50分に来た一人。
「これ、4時から始まるんだよね?」
「大丈夫です、皆来るのは45分過ぎてですから」
「5-10分ならともかく45分遅れるってどうして?4-6時でお店も予約してるのに?」
「フィリピン人は時間通りに来て一人エキサイトしていると思われたくないので、皆の眼を気にするのです」
フィリピンではアジアとラテン(スペイン)、そしてアメリカの入り混じった影響を感じることがあるが、こういうところはアジアである。

だって現にエキサイトしてるし。そもそもそのエキサイトメントに応えてこのstaycation とHappy hourを設けたはずだった。やれやれと思っていたら、
「念のため、お店とコーディネートして7時までに延期してもらいました。」
それがコーディネートというのか知らない。みてると、ちらほら外国人が集まってきたのが4時半過ぎ、フィリピン人が来たのは確かに5時前だった!

不思議なコーディネーションが続いたが無事に終わり、皆も楽しそうでよかったことであるよ。つくづく彼らはhappy lifeと楽しむ機会を作りだす天才だと思う(ここはラテンの血)。心地よい疲れを感じながら、私は自分打ち上げで、別の友人との夕食に向かった。

フツ―の電子辞書


日常、とくに仕事上、単語の使い方をチェックする必要が出てきます。オンライン辞書を使うことが多いですが、手元に電子辞書をおいています。その電子辞書はノートパソコンの横(充電も兼ねて)が定位置。

「あら~、そのかわいいパソコン(tiny notebook)はなになに?」
妙に嬉しそうな、もしくは知りたくてうずうずしている表情で聞くのです、彼らは。そう、日本人でない同僚のみなさま。実は、この質問を受けたのは一度や二度ではありません。日本人からはまず出ない(出ようがない)質問なのに。もしかして電子辞書って日本だけのものなんですかね。

え、かわいいパソコン?(そんなものないけど?)
と思って、その目線の先をみるとそこにあるのは我が電子辞書。
「あーこれ?まぁ、あなたには必要のないものだから、アハハ・・・」
と濁してみたものの、敵もさるもの追及の手を緩めないでいる。
やおら、説明することに。
「あのね、これ辞書なの。国語辞書のほかに、英和、和英、英英、フランス語とまあいろいろ入っている訳よ」
もしかして彼らは、仕事で辞書など使わないのだろうか?
(後日談―みれば、ネイティブの彼らは言葉の意味を確認するときはやたらググっている)

決まり悪いせいか、これね、辞書だけでないのよ、まめ知識とか俳句の季語とかも入っていて、カードを替えればフランス語以外にも対応するのよ。インターネットが出る前は便利してたんだから、となぜか電子辞書の宣伝をしている。第一、この小さい本体ににこれだけのコンテンツが入ってるんだからすごいでしょ、とドヤ顔。まあ、最もきまり悪く思うこともドヤ顔することでもないのだが、なぜか辞書というだけで終わらせてはいけないような強迫観念にかられた今日の午後。

さあ、この週末は少し肩の力を抜いてゆっくり休ませよう、体も心も。
プロフィール

Sainah

Author:Sainah
途上国と開発援助、農業・生態系、少数民族、伝統文化、科学・技術、時間管理、組織マネジメント、外国語(☜ 日本語とあわせて日々奮闘中)、海より山、温泉、古いもの好き、ABBA、中島みゆき、海外ドラマ

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