充電


空海展の帰りに、日本橋の三越デパートで開催中の「院展」に立ち寄りました。ちょっと美術づいています

この院展に行ったのは、中学の同級生が院展に絵を出していると案内を受けたためです。迫力があって美しい、本当にすごい絵でした。こういう絵に、人は惜しげもなく対価を払うだろう、と思わせる絵で、プロそのものです。彼女はスポーツも得意だったのですが、昔から日本舞踊もしていて、気づけば日本画家になっていました。隠れようのない才能のある人っているものね~とため息の出るような絵でした。ただ、才能だけでなくそれだけの努力をしていることも陰ながら知っています。

その院展も、いつもは東京都美術館で開催らしいのですが、今は美術家が工事改修中で閉館のため、三越で開催となったそうです。そういえば、空海展の会場(国立博物館)のお隣に、閉館中の建物があり、果たしてそれが東京都美術館でした(とまあ、ちょっとしたつながりを見つけてみました)。



ところで、芸術の秋というにはまだ早いこの時期、しかも平日の昼下がりに悠長に美術館めぐりをしている場合か? 答えは、イエス~ !

今は繁忙期の一歩手前(つまり仕事の上ではそれなりに忙しい時期)にいます。なのに、こういう時にしっかり休むことを、私は覚えてしまいました。その心は――まだかろうじて休めるうちに休んでおいて、ここぞいう時のために力を蓄えておく。そうすれば、本当に必要な時(=休んでいる場合じゃない時)にこそ馬力が出るように持っていける――元上司の教えです。おそらく私はこのタイプで、そのために遊びや充電の時間を日常的に積極的に取り入れることが必要だと知りました。

彼は経験のなせる業か、そろそろ山がきそう、と鼻が利くらしく、こちらが必死の形相で仕事を進めているときに限って、急に思い立ったように
「まだ仕事?ダメダメ、一息いれよう」「戦略会議に行こうや~」
などとチーム全体をゆるゆるに緩めに入るのでした。
忙しい時にこそリラックして遊びの精神が必要!という信念を憚ることなく示していました。
考えてみれば、彼一流のリスク管理だったかもしれません。

って、今になってほめすぎですかね~(笑)。

そのおかげで、しっかり自分を遊ばせることを前職場で学び、引き続き実践中。
もちろん、仕事も責任を持ってしっかりすることが前提。

ということもあり、空海展は、敢えて平日の午後に半休をとっていった次第です。
(それにしてもあ~、来週が少し怖いわ。。。)

空海について


展示をみながらその非凡ぶりが際立つ空海――いったいどんな人生を送ったのだろう、と今さらながら思いました



讃岐に生まれた空海は幼少時から聡明利発、一族の期待の星だった。15歳で上京、官吏養成機関に入り、当時でいう大学に合格。そのまま出生栄達の道を進むはずが、大学での生活に満足できず中退。山岳修行者の仲間に入る。この時点で、すでにアウトロー入り(官憲の取り締まり対象にもなっていた)というから、当時の世の中は自由人にはさぞ厳しいものだったようだ。フリーの僧侶だったが、その頃に出会った奈良の高僧の影響もあり、本人の修行と勉強も甲斐あって、31歳の時入唐する人材に推挙される。
≪学校になじめず、自由に生きて才能を開花させているうちに誰かの目に留まる―これはもう、エジソン、ダ―ウィン、といった天才の宿命というかよくあるパターンか≫

遣唐使船の第一船に乗り込み、第四船には天台宗を開いた最澄が乗っていた。しかも最澄は還学生(げんがくしょう)で、空海は留学生(るがくしょう)の立場。還学生は外交使節扱いで、所定の要件が終わればいつでも帰国できる。一方、留学生は20年間、唐にとどまり勉強することが義務付けられている。
≪いつでも帰国できる、と簡単に言うが遣唐使の時代。日本から唐に当時の船で行く大変さは容易に想像できよう≫

その頃、中国で真言密教の頂点にいたのは恵果という人物。恵果には数千人の門下生がいたが、唐に到着して面会に来た空海に初めて会った時、恵果は「これぞ長いこと待ち望んでいた弟子」と涙を流して喜んだという。そのため、中国人僧侶にも教えなかったとも余すことなく空海に伝授し、空海の在唐中に亡くなった。空海は、中国人の弟子たちを代表して弔辞を述べたという。
≪思えば、空海は、中国語(漢文)を書けただけでなく、しっかりと中国語を話せたということ。恵果の高尚な教えを漏らさず捉え、中国人弟子に教えなかったことまで理解し、覚え、口頭で再現できたのだ。それだけで天才ぶりが伺える。≫

興味深かったのは、20年唐にいる命を受けた空海が2年で戻ってきたことである。
≪恵果の死後、残された僧侶との人間関係もあり、恵果存命中は愛弟子だったもののやはり外国人、得るものは得た、との思いで帰国を決意したのではないだろうか。しかも唐から戻る最後(だったかもしれない)の船に乗らなければ、阿倍仲麻呂よろしく日本に戻れなかったかもしれない。そもそも、当時は唐は行くだけでも命がけ、大変な国家事業だったはず。そこへ留学生を送り込んで20年は滞在するように、と命を出す感覚もある意味すごい。当時は2年でも十分長かったと思うのだが20年とは長い。空海が得たものをどうやって日本に還元しようと考えたのだろうか。スケールの大きい発想なのか向こうみずなのか。空海が唐から早めに帰国することも当然、想定済みだったと思うのだが。ただまさか2年で戻るとはと想像しなかったかもしれない≫

この2年での帰国が当時、死罪にもなりかねない大罪だったというから、空海の度胸が伺えるもの。空海が唐から持ち帰ったものを無駄にできないとの判断で、空海は九州で4年間謹慎の身となるが、嵯峨天皇の即位とともに謹慎が解かれ入京。その後は、最澄や天皇貴族までもが空海の教えを受けにきたとか。
≪おそらく空海は達筆で頭がよかっただけでなく、話も(今でいうパフォーマンスも)格別にうまかったのだろう。非凡な人というのは、驚くほど当たり前のように何でもできちゃうもの≫

帰国後12年目の818年、空海は高野山の下賜を願い出て即座に認められ、高野山の建設が始まる。空海は、唐に渡る前から真言密教の修行の地として高野山と決めていたようだ。となると、空海は唐に行く前から、しっかりとしたビジョンをもっていたのだ。



去年、高野山で、お坊さんたちが「弘法大師様」と口にするたびに、感じられた尊敬のまなざしの背景が、少しわかった気がしました。今になって。。。

空海と密教美術展

夏日が続いています。一時涼しくこのまま秋に?という週も8月下旬にあったのに、秋はまだのようす。秋よ、こい~
そんな中、今日の午後は上野の空海と密教美術展へ。前から行きたいと思っていたのだが、今月25日が最終日と知り、すわタイヘン。

暑い中、汗をふきふき国立博物館前までたどりつくと、チケット売り場から既に列。いやな予感がして中に入ると10分待ちだという。午後2時過ぎの炎天下なので、日傘を貸し出しており、また入り口手前になるとスタッフが日傘を集めに歩いている(それだけで感心するわたし)。それにしても、平日の午後だからとタカをくくって行った私が甘かった。中に入ったら入ったで、それはそれはまたすごい人で、身動きとりにくい状態。せっかく午後は半休を取っていったのに、これでは土日に来るのと大して違わない。

≪残り1週間、これから行かれる方へ≫
もし平日に行けるのであれば、平日の午後3時半以降が狙い目です。並ばないし、館内もぐっとすいてきます。間違っても私のように昼過ぎ2時には行かない方がいいです。炎天下に並ぶ羽目になるので。金曜日は夜8時までなので、5時くらいがベストかもしれません。

でも行ってよかったです。空海の偉大さがしみじみわかったから。昨年夏に、和歌山の高野山金剛峯寺に行った時も曼荼羅を見て無条件にすごいと思いましたが、今日、こうして東京にて仏教美術の集大成というか一同に集められた(それでも一部でしょうが)ものをみて、美しさと深遠な哲学の世界(宇宙?)を感じました。

余談ながら、「弘法も筆の誤り」の意味がよ~~く実感できました。

和歌山


ちょうど昨夏に訪れた和歌山が、いま台風の被害を受けて大変なことになっている。
ニュースを見ては悲しくなる朝が続いている。

田辺、熊野、那智勝浦、新宮 ~ がニュースに出てくるとつい目が行ってしまう。

和歌山にあるものは、何も古道や大社、那智の滝だけではない。
名もないきれいな川や、ひっそりとした山道がいたるところにみられた。
それが、あの濁流に変わり、呑み込まれた人命を思うと、どうにもこうにもやるせない。


(以下、その時のブログ)

和歌山

和歌山 Day 2

和歌山 Day 2 南方熊楠

和歌山 Day 3

和歌山 Day 4


東北に旅行した人も3月の地震以来、同じような思いに捉われているのだろう。

ちょっと重いトーンになりました。。。

浄水機


長年使っていた浄水機がついに壊れたのが1週間ほど前のこと。
半年ほど前からそろそろ?とは思っていたのだが、だましだまし使うことを繰り返し、ついにその日がやってきた。どのくらい使っただろう、おそらく12年は使っていたはずだ。今までありがとう~。
1_.jpg

それなりに愛着もあったので、ダメもとでメーカーに尋ねてみる。同じ型のものか後続の製品があるかどうか。

これは既に製造中止で、替えのフィルターも販売しておりません

とのこと。
家電に限らずこういうことが多いのよね、日本のメーカーって 結果的に、下手にモノモチがよかったり、ひとたび気に入った型を続けて使いたいユーザーには、フレンドリーではない。

おまけに、家電に関してはことさら遅れている我が家(というか私)。

さらに、

ま、いいか~(たとえよくなくとも

と流してしまう性格も災いし、水道水に頼って過ごした1週間でした(*)。

さて、ようやくの土曜日。
アマゾンでみてみたものの、やはり実物を手にとって見たいと思い、家電量販店に行ってみました。



それにしても、「浄水機」 という言葉がスッと出なくてあせりましたよ~。
お店できょろきょろしていたら、よりによって中国人の店員に見つかり、

「お客様、何かお探しでしょうか?」

・・・清浄、いや洗浄、じゃなくて、とにかく水をきれいにする、つくるもの。。。

しどろもどろの私に、

それは、浄水機でしょうか?

ときれいな日本語で教えられ、それそれ~!と思いつつ、いったいどちらが日本人かい?って思ったり。



売り場で浄水器をいくつかみてみたものの、精巧な作りだったり、デザイン凝っていたりで、かえってどれもピンとこないんですよね。もう複雑なつくりの機械は要らないし、場所を取る浄水機も避けたいし、と思い結局、こんなのにしてしまいました。
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浄水機ではなく浄水ポットですね。昔、そういえば一人暮らしの時に使っていたことがあったのでこれで十分かと思えてきました。左がドイツのBRITA、右が三菱レイヨンのクリンスイ。ドイツ製の技術に惹かれながらも、日本のメーカーも応援するつもりで、それぞれを買ってみたのです。

ハイテクの今に逆行するようですが、シンプル出し手軽さも気に入り、なぜか前進したような気分。
何よりスペースの節約にはなったかな。
3_.jpg



そう、働いていると何か家のことをするのに早くても週末になってしまうことが多い。
テレビがアナログ放送に切り替わり時も、あろうことか家のテレビは地上波テレビがしばらく映らず、それでも、ま、いいか~で、1週間テレビなしで過ごす羽目になった我が家です。

プロフィール

Sainah

Author:Sainah
仕事&興味:途上国と開発援助 [セクター] 農業・自然環境・生態系
少数民族、伝統文化、科学・技術、時間管理、組織マネジメント、外国語(☜ 日本語とあわせて日々奮闘中)、海より山、温泉、古いもの好き、ABBA、中島みゆき

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