待ち人


今日の帰り、待ち合わせで一緒に帰る予定だった友人(サーシャ)。
私の顔を見るや否や、
「今日は友達が一人来るからちょっと待っててね。マニラ滞在中のフランス人で、近くの物件を見学するらしいから同乗するよう誘ったの」
妙に上機嫌で鼻歌まじりの彼女だが、肝心の友人は約束の時間を過ぎても現れる気配なし。

「おかしいわね、6時半と伝えたのに。場所?もちろんここしかないくらいにちゃんと説明したわよ。わかったって言ってたわ」
まあそのうち来るだろう、と思いながら落ち就かない様子のサーシャ。
「気になるなら電話してみたら?」
「電話?知らない。今日会ったばかりだから聞いてないのよ」
何でも今日初めてあったばかりの「友達」らしい。

待つのは慣れているし5分、10分の遅れはあまり気にならないマニラ仕様に染まっている私。対してサーシャは、
「まったく、フランス人の時間感覚が世界標準と同じなものかわからないけど」
案の定、ぼやき始めた。
「日本人やドイツ人なら話が早いのよ、時間の何たるか説明する必要ないでしょ。ラテン系はね、ちょっとね~」
そこまで言うサーシャはドイツ人。しかも決めつけ感は半端ない。
一方、世界標準は日本やドイツの時間感覚ではなかろうと内心つっこみながら私はだまっていた。

「人を待たせるのって失礼だと思うの。私はいつだってオンタイムの精神よ」
はい、そうですねと思いながら
「5分前の精神って聞いたことある?」と水を向けてみると即座に、
「好きだわ、そういう発想」(キッパリ)
時間に厳しい彼女は日本でも十分やっていけるだろう。おそらく私以上に。。

そうこうするうちに、その友達は現れた。何でも外で待っていたらしい。ありえる話である。
さっきまでの様子はどこ吹く風とばかりに満面の笑みを浮かべるサーシャ。
「いいのよ、場所がわかりにくくて間違える人多いの。会えてよかったわ」
それまでのイライラのみじんもみせずに歓迎モード全開への切り替えも大したものである。そして、今後は彼女をなだめる努力もそこそこにしようと内心思った私である。

マニラで初ヨガ

「ヨガのスタジオが最近、開設されたばかりらしいよ」
と友人から聞き、どれどれと訪れてみた。生活も落ち着きそろそろとヨガをと探していたのだが、日本のヨガ教室しか知ず、「マニラのヨガってどんな感じ?」との好奇心もあって体験に参加してみた。

日本のヨガ(いや、ヨガに限らず英会話、料理、ピアノなど)で建物の一部を間借りしている教室では、必ず建物の入り口前にだれにでもわかるように場所の案内がある。「この建物の最上階」「奥のエレベーターで3階で降りて右手に」などのあのサイン屋表示案内である。それが、ここにはもちろんない。Aビルの5階です、くらいのかすかな案内をもとに行ってみる。

Aビルといわれても看板もないので、通り名や住所からすればこの辺りかな?と思いながらビルに入ると、IDを求められる。
「ヨガですね、5階です」と言われてエレベータに乗り5階でおりる。目の前に広い空間が広がるだけで、これまたどこにヨガ教室があるのかわからない。

ヨガはどこかと5階受付で聞くと、前のレッスン中でドアが閉まっている部屋を指し示される。みると5階の空間のごく一部で、ほかの空間はまだテナントが入ってないようだ。

事前に電話してみると
― ヨガマットは用意してあります(持参する必要なし)
― 着替え用スペース、トイレはあります
ということだった。

着替えスぺ―スというが、果たして更衣室みたいな場所はなく、広めのトイレで着替えるということだった。ロッカーもなく、「シャワーはもちろんない。レッスン横の小部屋を指して、「荷物と靴はここに置いて下さい、鍵は閉めますから」とシレッっといわれる。最小限の荷物で貴重品もほとんど持たずに来てよかったことであるよ、と内心ほっとしていると、前のレッスンがおわり友人が出てくる。

「着替え?家からこの格好で来たけど?シャワー?帰って浴びればいいし」
確かに外は暑いので1分も歩くとすぐ汗をかく。軽めの上着をひっかけて颯爽と帰っていく彼女を見て、それでいいのかもしれないと思った。

ヨガ教室に対して、どうも私のイメージは見当はずれだったようだ。確かに自宅から3分ほどのところだから、隣駅まで電車で乗ってヨガに通っていた状況とは訳がちがう。日本では、シャワーの後、ドライアーやらメイクしてヨガ教室を出て、少し街を歩きながら帰るのが常だった。マニラでは、軽くランニングする感覚で家を出てヨガ教室に出向き、そのまま帰る、とうことらしい。

肝心のレッスンそのものはよかった。生徒も4人しかいなく、広々とスペースで1時間強。英語でヨガレッスンを受けるのは初めてで、たまに妙な動きをしているとすぐに直してくれる。全体的に、日本語に比べてインストラクターの話す量が少ないと感じたが、十分でもあった。

体験なのに、レッスン代はしっかり取られたことを付記しておこう。あと数回通ってみようかと思っていたが、近いのとプロモもあったので10回レッスン券を購入してみた。このままの生活では運動不足になるので強制力もあった方がいいかと思った次第である。

再開

ヨガをするようになり、かれこれ4年ほどになる。

きっかけは数年前の健康診断。あろうことか、コレストロール値が高いと出た。それも単なる高さではなく正常範囲を大幅に超えての場外ホームラン級の高さ。前年までその兆しもなかったのだから目を疑った。体質と年齢の関係では?との親切な助言もそこそこに、これはまずい、と思ったのだろう。その週に目にとまった広告に引き寄せられるように向かったのが隣町のヨガ教室だった。これが意外とよかった。

コレストロール値は半年で正常範囲に戻り、ダイエットするつもりではなかったのが体重も4kgほど軽くなった。ちなみに、しばらくぶりに会った人から「やせた?」といわれることが続いたのもこの頃のこと。そんなにムチムチしていたのだろうかと思いつつ、その時はヨガ効果と思うことにした。

それまで、ヨガって何?おいしいの?だれがするの?スパとヨガって違うの?程度の知識だったのに、毎週末(月に4回)通う生活が、半年経っても定期的に続いていた。これには家族も意外がっていたが実は自分でも内心驚いていた。その日その日の自分の体調に合わせて無理せず、できる範囲で(一歩先ではなく半歩先を目指す等)ストレッチやポーズに挑戦してみる、という緩さがその時の自分のニーズにピタリと合ったのだと思う。また通う先も近すぎず遠すぎず、隣町まで電車に乗って一駅、ちょっと歩いていくという距離感もよかったし、ヨガを終えて足取り軽く街を歩いたり少し買い物する時間も楽しかった。何より、定期的に通うことですこぶる体調がよかった。

ちょっとしたハイキングや山登りは好きだったこともあり身体を動かすことは好きだった。それでも学生以降、スポーツらしいスポーツとは縁なく過ごしてしまった。たしか最後に参加したスポーツと呼べるものはつくばマラソン(しかもフルではなく10km)である。ということで、激しい運動を始める素地も準備もできていなかった。

そのヨガも、この春以降、引越しとともにできずにいた。そろそろ生活も落ち着き、気分転換もかねて体を動かす機会を考えていたのだが、この6月にヨガ教室が近くにできたらしく行ってみた。前段が長くなったが次回はマニラのヨガ教室について少しご紹介したいと思う。
プロフィール

Sainah

Author:Sainah
仕事&興味:途上国と開発援助 [セクター] 農業・自然環境・生態系
少数民族、伝統文化、科学・技術、時間管理、組織マネジメント、外国語(☜ 日本語とあわせて日々奮闘中)、海より山、温泉、古いもの好き、ABBA、中島みゆき

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