試してみる


先日、国際協力に関する会合で、某大学の先生がポツリとおっしゃった。
「援助は、世界最後のセイフティネットともいえるのに、日本は援助でも新しいこと、イノベイィブなことへの拒否感がどうしても強い。しきりに旧来の様式を残すのが好きなので、日本の援助はガラパゴス化しつつありますね」

ドイツや欧州の援助機関が、アフリカで実験的に行った事例を出したときの説明だった。従来とは違うことでも実験的にやってみようという姿勢が極めて少ない、という指摘が、私にとって軽いショックだったと同時に、薄々感じていたことでもあったので、「日本よ、お前もか」と思った。そして、「そうか、これだったんだ。私のモヤモヤ感は!」と、妙に腑に落ちてしまった。

そこにはまた、援助に携わる人のベクトルが、簡単にいえば援助を届ける人ではなくドナーを向いているからだ、という説明も加えられた。あたっていると思う。ドナーを向いていないのも問題だが、ドナーしか向いていないのはもっと危険だ。これが企業だったら、顧客や消費者の意向を無視して、株主や企業の重役の顔色を伺っているようなもの、ということになってしまう。

国際協力の世界にいる人は、立場の差はあれどやはりよく働くし、何よりよく考えている。そういう人たちには、これから援助のあり方を変えていくパワーが潜んでいると、私は半ば信じているし信じたいと思う。その思いがゆらぐときも、ないではないけれど。


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Sainah

Author:Sainah
仕事&興味:途上国と開発援助 [セクター] 農業・自然環境・生態系
少数民族、伝統文化、科学・技術、時間管理、組織マネジメント、外国語(☜ 日本語とあわせて日々奮闘中)、海より山、温泉、古いもの好き、ABBA、中島みゆき

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