ハノイ着(1) before


昨夜の就寝は2時半とやたら遅かったのに、いつもは必ずといっていいほどsleeping carに早変わりする成田行きのバスでもまた機内でも、ちっとも眠れなかった。久しぶりのベトナムを前に興奮していたのだろうか。

そもそもベトナムでの生活は、毎日がとっても強烈で忘れ難いことの連続だった。2001年夏の数ヶ月間、ベトナムの援助機関でインターンシップなるものを経験した。インターンとは学生の職務体験といえるが、そこではベトナムにおける援助プロジェクトを手伝うプロジェクトアシスタントの位置づけだった。だから何でもやらされたし、また何であれやりたくもあった。職場にはやはりベトナム人が多かったが欧州の存在もそれなりに目立った一方、日本や中国、韓国のスタッフはいなかった。いずれにせよ、このベトナムでの原体験なくしては今の仕事やささやかながら少数民族へのかかわりもなかった、と思っている。サパでの経験が、私の中に眠っていた過去の少数民族への思いを掘り起こしてくれた。ムイネー(ファンティエット近く)でのできことが、お金のばらまきではない、真の自立とempowermentの重要性についての潜在的意識を、強く目覚めさせてくれた。もっとも仕事だけではない、日々の生活はもとより、外国人でも容赦しないような数々の洗礼を受けているうちに、それはもうベトナムという国で生きることは米国のそれより厳しい社会だという印象を強く植え付けられた。

あれから8年、ベトナムはどう変わったのだろうか。ニュースや友人知人を通して、大きく変わりまた成長してきたベトナムの様子は漏れ聞いていた。ある意味、不思議なことではない。なにせ、あれだけのダイナミズムを抱える国である。そしてあの民族性。ベトナムについて少しでも考える時、いつも思うこと、思わざるを得ないこと―それは、アメリカという国はよくもまぁ、あの国というよりあのような民族を相手に戦争をしたものだ、という一種の呆れにも似た感嘆だ。大胆というより無謀という言葉が近い。

さあ、しかとこの眼でベトナムをみてみようではないか。あと30分で着陸します、とのアナウンスが入る。武者震いと共に否が応でも気持ちが高ぶってくる。


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プロフィール

Sainah

Author:Sainah
仕事&興味:途上国と開発援助 [セクター] 農業・自然環境・生態系
少数民族、伝統文化、科学・技術、時間管理、組織マネジメント、外国語(☜ 日本語とあわせて日々奮闘中)、海より山、温泉、古いもの好き、ABBA、中島みゆき

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