Day 3


声はまだ出ないがフォーラムの会議は続く。3日目の最終日、私はいつの間にかラポターなるものになっている。何かあったら手伝うから(てっきりフットワークを活かした仕事を想定していた)、と軽く申し出てはいたものの、こうくるとはね 。ラポター(Rapporteur)とは、まあ言ってみれば議事録とりである。こんなにいろいろな地域の人がいて、英語が聞き取れなかったらどうするの~、なんてはとてもイエナイ  でもちょっと切実な問題でもある。

声がでないなりに人とコミュニケーションを何とかはかっていた開始前。そのフォーラムを取り仕きる男性がつかつかとやってくる。私の話していた相手で、彼の元部下でもある人に用がある様子。
「いいか、休憩後に全体を言語別に3つに分けてディスカッションを行う。英語とフランス語と、
それとえ~と」
ここで「もしかしてズバリ日本語ですね?」なんて合いの手のひとつでも入れてみたくもなるが、あまりそういう雰囲気でもなさそうだ、まったく

「あとスペイン語だな。ひとりずつこちら(主催者)からはいって議論をリードしてもらう。何語ならできる?」
「いや、それならぼくは英語しかできません。スペイン語をしたのはかなり昔でさびているし、議論まではちょっと」とオランダ人。確かに彼は英語の語彙が豊富でなかなかうまいと思っていたのに、それでもネイティブでなかったとは。
「そうか、じゃあ私がフランス語をする。パウロにはスペイン語に入ってもらおう」
「私」とはイラン人のおじさん。そこで呼びつけられたパウロ。
「まあできなくはないですが、何とかやりましょう」。彼が何人だかわからないが、母国語はスペイン語でないことは確か(ドイツ系イタリア人にもみえる)。それでもこうもあっさりと、3ヶ国語    での会議を編成されてしまうと、何だか極東の島国に生まれた悲哀を感じてしまう。

それにしても、声が出ないとはここまで不自由なものなのか。
あるいは、今日だけは声がでなくてよかったのかもしれない。しゃべらないでいるのはラポターにはうってつけだから。シコシコ書いていると、「こいつ、ちゃんと書けているだろうか」的なチェック が時々入る。むむ、ばれていたかしら、私の英語力(←そもそも初日にプレゼンしているのでばれているに決まっている )。
「大丈夫、すべてちゃんと汲み取っているよ」(ホッ)
すかさず前にいた英国人が
「そりゃ日本人だもんね」 (どういうこっちゃ?)

会議は無事終わった。声が出ないのはのぞけば、多少の無理をしてもきてよかった。
主催者でない立場もまたいい。いや、むしろそちらの方がいいかもしれない。

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プロフィール

Sainah

Author:Sainah
仕事&興味:途上国と開発援助 [セクター] 農業・自然環境・生態系
少数民族、伝統文化、科学・技術、時間管理、組織マネジメント、外国語(☜ 日本語とあわせて日々奮闘中)、海より山、温泉、古いもの好き、ABBA、中島みゆき

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