タクシーのその後(2)


これに乗るんですか

なんていえる訳もない。これに乗るしかナイからだ。保険の有難味を感じると同時に、腹をくくる瞬間でもある。相手方が行き先と住所をしっかり伝えてくれたことだけを頼りに(信じて)、言葉の通じない運転手に、自分の身を委ねてホテルに送り届けてもらうしかない。

午後4時半くらいだったと思う。通りは明るいが、なにせダッカである。渋滞で車は動かない。車が停まっているとどうなるか。そこに一見して外国人が乗っているとどうなるか。それが女性だったらどうなるか・・・。

子どもを抱いたお母さん、少年少女、片足を失った人など次から次へとやってきては窓越しに語りかける。何でも売り物になるのか、彼らは一様に何かを手に持っている。海賊版だろうなと思うような本をみせたり、お菓子を差し出したり、中には手を差し出してくる人も少なくない。しかもそのタクシーの窓が開いているので、ひっきりなしにくる。車道と歩道が分かれていないからこうなるのだが、そんな分け隔てがダッカの道路にあるワケもない。窓を閉めようにもしめるノブすらついていない(壊れている)のだから仕方がない。これはもう、メーター設置以前の問題ではないか。

黙っているとそういう人たちはずっといるので、断ると
「XXXXXX」
たとえ言葉はわからなくても、悪態をつかれたかどうかくらいはわかる。
後で、バングラ人の友だちやホテルの人に聞いてみた。
「ああいう場合、どうすればいいの。どう言っているの?」
「△△△△△△」
「それ、どういう意味?」
「あっちへ行け、だよ」

ナントモいえない気持ちになる。それはいいたくないし、またいえないのである、日本人の私は。
ヒナだったら、何と答えるだろうか?



さて、時間はかかったものの、オンボロタクシーは無事ホテルまで送り届けてくれた。この時、安堵感もあって150タカを払ったらえらく喜んでいた。やはり相場は最大150タカなのだ。すると、同じワークショップに参加している男性3人が、両手に大きな買い物袋を2つ3つ提げてリキシャから降りているところにぶつかる。
これまたすごい買い物の量だ。しかも満面の笑み。

「ずいぶんとまあ~買い物したわね。男性でもここまで買い物が好きとはね~」
思わず言うと、インド人の一人が笑って曰く、
「別に買い物が好きなんじゃない。インドより安く買うのが好きなんだ」
と、理屈にもならないリクツを並べる。それでも、
「まだ買い残したものがあるから、よかったら明日連れて行ってあげるよ」
ときた。まだ買うものがあるとは・・・。ほら、やっぱり買い物が好きなんじゃない?(笑)

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プロフィール

Sainah

Author:Sainah
仕事&興味:途上国と開発援助 [セクター] 農業・自然環境・生態系
少数民族、伝統文化、科学・技術、時間管理、組織マネジメント、外国語(☜ 日本語とあわせて日々奮闘中)、海より山、温泉、古いもの好き、ABBA、中島みゆき

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