スウィッチヒッターふたたび


ここでふたたび、みたびスウィッチヒッターの話を思い起こす。

これからの日本人は、言葉のスウィッチヒッターであれ
木下是雄先生が『日本語の思考法』で紹介されていた表現で、私のなかで妙に腑に落ち、忘れ得ない指針となっていた。

議論とか論駁が百戦錬磨とは言いがたい日本人でありながら、強く言い切らなければならない場面に立たされるがあった。そういう場面の目撃者だったり、また当事者になることを繰り返していくうちに、効果的で自分らしさを失わないコミュニケーションとは何だろう?―どこかそう、潜在的に思いあぐねていた時があった。簡単にコミュニケーションというけれど、借りものでは伝わらないときがある(多い)。この言葉は、たまたま手にとった『日本語の思考法』という本にあり、目に飛び込んできて、まさに開眼させられた。こう書かれてある。

「私の念願は、これから巣立つわかい人たちが、仕事の面や国際交渉の場では明快・明確にズバリと発言し、日本人同士の私的な交際では察し、察せられあう優美なもの言いができるように育ってくれることだ。これはかれらにことばのスウィッチ・ヒッター(機に応じて右でも左でも打てる打者)になってもらいたいということである。」


ここでスウィッチヒッターの意味をもう一度。

ビジネスや国際会議において、欧米式の言語習慣が優先する。これはやむを得ない。自然科学もそういう土壌で育ってきたので、影響は免れない。ここでいう欧米式の言語習慣とは、次のAとBとなる。
A. 正確に、客観的事実を伝える
B. 明確に、論理的意見を述べる

「国際化時代のいま、私たちは必要に応じてA、Bに示したものの言い方ができるようにならなければならないのだが、一方で日本人同士の私的なコミュニケーションでは伝統的な言語習慣を大切にしたい。つまり、機に応じてものの言い方を切りかえるスウィッチ・ヒッター(右打者でも左打者としても打てる打者)になるほかないのが国際化時代に生きる私たちの宿命なのだ。」




何度でも足りない気がするが、繰り返し思い出しては肝に銘じたいと思う。
言葉とはそれだけ大切で、こわいものでもあるのだから。

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プロフィール

Sainah

Author:Sainah
仕事&興味:途上国と開発援助 [セクター] 農業・自然環境・生態系
少数民族、伝統文化、科学・技術、時間管理、組織マネジメント、外国語(☜ 日本語とあわせて日々奮闘中)、海より山、温泉、古いもの好き、ABBA、中島みゆき

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