去り時、タイミング


3月末に職場をいったん退職しました。本当にいろいろな経験や機会を通して学ぶことも多く、密度の濃い時間でしたが、そろそろ次のステップに進む必要を感じていました。そこで7年務めた職場に区切りをつけることにしました(といってもまだ、元職場、といえないでいます。仲間もいるし縁もあるので)。

この決断に至る過程は、決してやさしいものでも美しいものでもありませんでした。2~3年前から考え始めてはいましたが、熟慮の末に決断したのは昨年暮です。決めたはいいものの、既に1月と2月の出張は予定されているわ、3月末まで仕事の具体的な予定はしっかり入っているわ、となかなかつらいものがありました。何が辛いって、ある時期まで多くの同僚に退職を打ち明けないで淡々と仕事を進めなくてはならなかったことです(諸般の事情でしばらく伏せておく方がいいと上司に言われ、私もそう思いました)。

ところがそういう時に限って、人生相談を持ちかけられたり4月以降の話をされたりすると、「あ~、もう私はいないんだけどな。応援したいけれど無責任なことも言えないし」と内心思いながら対処しないといけない―こういう時の気持ちは経験しないとわからないものだと、私自身も初めて知りました。さらに1~2月はプライベートでもあれこれありどこか気持ちが休まらず、疲れていたのか2月下旬にはマイコプラズマなるものに感染してしまっており、その後、体調も回復しかけた矢先に、3月11日。。。今の東北の方々とは比較にもなりませんが、なかなか「しんどい」3ヶ月でした。今は、あの3ヶ月を乗り越えられてホッとしています。辛いながらもある意味、充実していた3ヶ月でもあったのです。

地震とその後の状況をみながら、仕事の引き継ぎが終わるのか少し心配になってきました。春分の日の頃です。こういう自分を傍からみて、私もやっぱり日本人だと実感し、どこか苦笑もしました。というのも、同僚の某外国人ならば、「どうせ辞めるしこの非常事態でしょ。引き継ぎはメールでもできる」と考える人が大半であり、それが現実です。ところが上司は急きょ、この状況だから少し退職時期を延ばせないだろうかと提案してきました。少し迷いましたが、やはりそうしない方が、彼のためにも、私自身のためにも、おそらく組織のためにもいいだろう、というのが私の考えでした。何より私自身、4月から新しいスタートを切りたかったのです。個人的には、その上司にお世話になったし基本的に彼が好きで尊敬もしていましたが、ビジネスとして仕事として、意に反する判断をしなければならない辛さも、この期に及んで味わってしまいました。

この地震は、あまりに多くのことを教えてくれました。それを今ここで書くことはできませんが(自分の中でもまだ消化しきれていないのです)、きっと一生忘れられないと思いますし忘れたくないのです。

だから、先日、別の上司に、今年早々に退職したあるひとを例に挙げ「地震の前に退職して運がいい」みたいなことを言われましたが、その考えに私は汲みしません。むしろ、在職中にあの地震に遭い、あの職場で仲間とひと晩過ごし、数日から2週間、多くを分かち合い、本当によかったと思います。これからの糧となることを学び、7年を振り返るにはまだまだ時間が必要ですが、たいへん充たされた思いで職場を後にしました。

ということで、いま、気持ちのいい春を迎えています



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プロフィール

Sainah

Author:Sainah
仕事&興味:途上国と開発援助 [セクター] 農業・自然環境・生態系
少数民族、伝統文化、科学・技術、時間管理、組織マネジメント、外国語(☜ 日本語とあわせて日々奮闘中)、海より山、温泉、古いもの好き、ABBA、中島みゆき

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