シリアの思い出(2)


朝、4時に目が覚める。間もなくどこからかインドネシアで聞いたようなイスラムの祈りが聞こえてくる。そうだ、忘れていた。ここはイスラム圏だったのだ。朝6時の出発も5時半朝食も、いくらなんでも早すぎないかと昨晩は思ったが、とっくに起きている時間らしい。しかもダマスカスからアレッポへは3時間の道のりと聞いている。ちなみに朝食に出された何やら黒い丸いもの――表面のツヤからしてお正月の黒豆に似ているので大豆かと思って齧ったら、オリーブの味が口内に広がって慌てた。オリーブとわかった瞬間、またもや遠いところに来てしまった、との思いに襲われる。それまでこんなもの(↓)を食べる国から来たのだから。

これがダマスカスでの朝食。右は比較まで、成田で食べた鯛茶漬け。
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ダマスカスから北部アレッポへ向かう。走りながら、黄色ともベージュともみえる、乾いた丘が道の左側一面に広がる。標識や看板にはアラビア文字ばかりだが当然だろう。SHARP、NISSAN、少ししてHYUNDAI文字も目に入る。短木が多いもののコンクリート造りのアパートが立ち並ぶ。
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風の向きで沿道の木々はこんな形をしている。オリーブの木もみえてくる(右の写真)。
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かと思うと赤茶一色の岩山、乾いた岩と景色が変わっていく。土の色ひとつとっても目が釘付けになるような様々な色が目の前に出広がっては消える。しばらくするとオイルタンクが見えてくる。Homsの辺りらしい。

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ひたすら真っ直ぐに続く道。後で聞いたことだがダマス-アレッポ間が3時間とは、あのVOLVOであの早朝の時間帯でという意味のようだ。普通は4時間かかるとも、手元のガイドブックには5時間と書いてある。その間出会ったバイクは1台のみ。
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Hamaを越しモレックに入る。木が多く土地も肥えている豊かな土地だ。石切り場のようなものが増え、時計を見ると8時40分、ハンシビルだ。この辺でいい加減陥落、時差のせいもあってかどうにもたまらなく眠たくなる。ところが数分でICARDAについてしまった。すごい、四方道路しかない砂漠の真ん中に突如現れた研究所、という感じだ。よくもこんなところに建てたものだ。住宅街の中にたたずむ日本の某研究所とはあまりに違う。

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感心しているうちにICARDAの職員 Zukaに会う。今までメールでやりとりしており、宿泊先のアレンジはじめ何から何までお世話になってきた人だ。底抜けに明るくテキパキしている細身の中年の女性で、「どんなことでも問題があったら何でもいってね?」とあけすけに話す。

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プロフィール

Sainah

Author:Sainah
仕事&興味:途上国と開発援助 [セクター] 農業・自然環境・生態系
少数民族、伝統文化、科学・技術、時間管理、組織マネジメント、外国語(☜ 日本語とあわせて日々奮闘中)、海より山、温泉、古いもの好き、ABBA、中島みゆき

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