シリアの思い出(3) 2006年11月


ここまできたのだから、できれば帰りにカレンに会って行きたいと考えていた。カレンとは米国留学中の同級生で、ベイルート在住のレバノン人だ。お母さんはドイツ人だったと思うが、何かと気があった留学生仲間だった。

最初は、カレンがシリアのダマスカスに来てくれることになっていた。私のアレッポ行きを話した時、ダマスカスで彼女と会う予定だったが、その時の政治情勢(イスラエルのシリア攻撃)ではレバノン人の彼女が隣国シリアに来るには危険になってきた。家族、特に彼女のお母様の心配は理解できた。とはいえ、ベイルートに来れないかとカレンに打診された時は、虚をつかれた。平常時なら行ってもいいのだが、安心していける感じもしない。ダマスカスから隣国シリアのベイルートに行く道のりがどういうものなのかも全く想像できなかった。外国人だからより安全と彼女は言うが、単に当事国でない地域から来た外国人、というだけで、ある意味余計に危ない気もしなくもない。とりあえず、ベイルートへの行き方を調べたところ、いくつか難題があることがわかった。まず一人であること、のほかにビザの問題。何もレバノン入国は国境でビザを発行してもらえるが、シリアに戻るのにビザが要る。レバノンではシリア入国のビザは取れないらしい。何ということ。日本ではシングルのビザしか取ってこなかったのだ!国境の存在を大きな障壁として感じた。

どうしたものかと思いながら、中日のエクスカージョンに参加する。この手のワークショップは、会議や机上の議論から離れてフィールドに出たり、研究所の活動を案内してくれる。息抜きの意味合いもあるし、こういう時に仕事の話が進む時もある。今回のビザの件もなるようにしかならないし、エクスカージョンに参加して頭を冷やすなり誰かに話してみよう、とそんな感じで参加した。

フラミンゴが集まるという塩湖やICARDAのフィールドオフィスを巡る。途中に立ち寄った集落では、Dormがいくつも連なっていた。遠くから見ると小人の家のようでかわいいが、Dormと呼ばれている家の造りは、放射線状を逆さにした形をしている。土塀でできており夏は涼しく冬は暖かい構造になっている。
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広がる乾燥地帯の大地。
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地元の女性や農民の声も聞けてなぜかうれしい。子どもたちはいつでもどこでも愛くるしい。
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プロフィール

Sainah

Author:Sainah
仕事&興味:途上国と開発援助 [セクター] 農業・自然環境・生態系
少数民族、伝統文化、科学・技術、時間管理、組織マネジメント、外国語(☜ 日本語とあわせて日々奮闘中)、海より山、温泉、古いもの好き、ABBA、中島みゆき

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