忘れ得ぬ人々(3)


かつて、国際協力の世界へ入ろうともがいていた若かりし頃、これまたお世話になった日本人のIさんがいた。
ときどき東京にお戻りだったが、生活の拠点は米国の東海岸だった Iさん。ご家族は奥様のお仕事の関係で英国にお住まい。親の世代の日本人男性が1970年代から、いまでいう共働きカップルの遠距離二重生活を実践していたことに、今さらながら感嘆している。

何年ぶりだろうか、ご無沙汰を重ねており師走にメールしても届かなかったようで、近況を報告するために4月に桜のカードをお送りした。そのカードも無事に届いたのだろう。今週はIさんからもメールが届いた。こうして連絡が再開するのはうれしいことであり、また確かな時の流れを感じずにはおれない。

sakura card

最後にお会いしたのは2006年、共通の知り合いの先生がいたこともあり東京の職場を訪ねてくださった。その後、2011年の震災の2週間後にメールのやり取りをして以来だった。

今回いただいた長いメールには、ご自身とご家族の近況がかかれていた。すでに退職されてから15年以上経つ今も米国にお住まいだったところ、英国に住む奥様の病気が見つかったこと。それまでと変わらぬ生活を続けている奥様だが、Iさんが米国の家を売り引き上げることにしたこと。英国人の家族が英国に住みながら、英国の移住ビザがなかなか下りないこと。日常のあれこれなど。

最初にお会いした時、私はまだ20代だったはずだ。世界各国で仕事をしていたIさんから見れば、さぞかし頼りない小娘に映ったに違いない。
「こんなお嬢さんでははたして国際協力の世界で務まるかどうか」と思ったことを後日、仄聞した。
さらに、「失礼を承知で申し上げると、もっと英語力を何とかしたほうがいい」と叱咤激励されたことが何とも有難く、また懐かしい。
紳士的なIさんが言うのだからよほどそう感じたのだろう、と何を言われても妙に腑に落ちていた。彼の言動は尊敬と傾聴に値するものとお会いする度に感じていた。英語、とくに書くことは今なお課題である。結局、一生抱え続ける課題なのだと覚悟している。

欧州へのビザは難しいとよく聞く。オランダ人と結婚している友人も会う度にオランダのビザ取得で苦労話をしていた。
Iさんの英国移住ビザが一刻も早くおりますように。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

Sainah

Author:Sainah
仕事&興味:途上国と開発援助 [セクター] 農業・自然環境・生態系
少数民族、伝統文化、科学・技術、時間管理、組織マネジメント、外国語(☜ 日本語とあわせて日々奮闘中)、海より山、温泉、古いもの好き、ABBA、中島みゆき

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最新記事
カテゴリ
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

Twitter
FC2ブログランキング
カチッ♪クリックしていただけると  はげみになります ↓

FC2Blog Ranking

天気予報

-天気予報コム- -FC2-
月別アーカイブ
リンク
カテゴリ
RSSリンクの表示
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2カウンター