ライトアップの正体


すでに日常となっているマニラの夜景。我が家の窓枠いっぱいに広がる、遠くのビルを含めた景色を毎日みながら、そう、いつも思っていた。昨日も今日も、そして、おそらく明日も同じように感じるはずだった。私のちょっとした疑問でもありどこなく気になる違和感ーそれは、マニラの夜の異様な明るさ。

とにかく夜景が明る過ぎるのだ。夜になっても彼方此方で光を放っているビルの灯、ビルの一面を陣取り煌々と輝く企業く広告ですら、毎晩11時には消えて暗くなる。なのに、その後も方々のビルの灯は点灯したまま。どうにもこうにも明る過ぎないか、まぶしすぎてエネルギーを無駄に消費していないか、いつしかそう思っていた。省エネとは逆行する無駄遣いではとどこか落ち着かないものを無意識のうちに感じていた。

「あ~、それね。マニラには多いからね、BPOが」
何気なく話す友人のひと言で、今日その正体がわかることになろうとは。
BPOとは、Business Process Outsourcing のこと。業務の一部をアウトソーシングしている企業のことを聞いたことがあった。発注する側は米国の企業、アウトソーシング先の会社がフィリピンとインドに多いという。同じ英語を話す国でもマレーシアなどはあまり聞かない。やはり国民の大多数が英語を話すことに加えて人件費が安いことが理由らしい。特にフィリピンは、「アメリカ英語」を話すので米国企業から人気。ちなみに時差の違いはあまり問題なく人件費の安さで決まるとか。
「1時間10ドル(米国)と1日10ドルだったらどちらを選ぶ?1日20ドルでもフィリピンに外注するでしょ、会社だったら」
アウトソーシングも顧客対応やデータ入力が多いらしく、その友人(米国人)も米国の銀行に電話をしたつもりが電話に出た相手がマニラで話していると聞き、拍子抜けしたことがあるとか。そういえば以前、会社が業務の一部をマレーシアにアウトソングを始めていたが、それも日本に比べて人件費が安いからだった。

Uberの運転手も夜1時まで働くと話していた。そんな時間に乗客はいるのかと思ったら、それがマカティやBGCには多いらしい。そもそも夜3時でも街中ではUberを呼ぶ女性客が多く、これもBPOで働く人が多いからだとか。そこまでして働くフィリピン人がいることもやや意外だった。家族大好き、買い物大好きのフィリピン人は、仕事はそこそこに済ませて定時に(そもそも定時という感覚があるのかも疑問だが)なれば潮が引くように帰るものかと思っていた。

中学生の頃、英語の教科書に載っていた話が「ニューヨークは24時間眠らない」だった。その時は子供心にそんな街があるのかと思ったが、まだ日本でも24時間営業のコンビニが出てくるのはまだ先だった(7-11は文字通りの営業時間だった)。どうやら今や、24時間眠らない街はニューヨークだけではないらしい。

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Sainah

Author:Sainah
仕事&興味:途上国と開発援助 [セクター] 農業・自然環境・生態系
少数民族、伝統文化、科学・技術、時間管理、組織マネジメント、外国語(☜ 日本語とあわせて日々奮闘中)、海より山、温泉、古いもの好き、ABBA、中島みゆき

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