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北斎


日本を一歩出ると、なぜか日常的に日本の文化や伝統を感じていたくなります。日本にいた頃は当たり前のようにあったあれこれが普通にないもどかしさ(missing)とでもいいましょうか。その隙間を埋めるために、何か探してそばに置いて時々目に入ることでひとまずの安心感を得ているもいえます。それが私の場合、仕事で使うペン立てとオフィスの日よけです。どちらも葛飾北斎の富獄三十六景。ペン立ては赤富士、もちろん誰の目にもとまりません。それでいいのです。あくまでも私の精神安定剤なので。日よけは北斎の富士山の風呂敷でした。

オフィスの窓から朝日が差し込み眩しいのですが、朝の一時間ほどなのでカーテンをつけるほどでもありません。しかし眩しいので一時的な覆いがほしい。そこで考えたのが日の入る角度に布をかけることでした。そこで成田で見つけた北斎の風呂敷をかけてみたのです。これが的中。天気のいい日の朝日が差し込むときだけきれいに風呂敷が明るくなります。しかも、今は雨季で毎日晴れるとも限らないので、殺風景なオフィスのインテリアとして一役買ってくれていました。

hokusai.png

これが、やはりほかの人の目に留まり、先日はあるフィリピン人がやってきて
「今度日本にいくんだけれど、これいくらで買えるの?」
そこ?と思っていると、畳みかけるように
「これ、津波でしょ?」
(・・・)
津波は災害で、この絵は津波ではないと話しても
「でも津波でしょ?向こうに富士山みえるし」と繰り返す。
富士山が見えるから津波、というロジックが不明だが、日本の波=津波、とでもいいたいのだろうか。

日本にいる時は空気のごとき存在だった浮世絵。にわか北斎ファンのくせに、何だか北斎が軽んじられたような気がした。
これを津波と思いたいのなら、頼むから有名だというだけで買わないでほしいと思う私は傲慢でしょうか。

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Sainah

Author:Sainah
途上国と開発援助、農業・生態系、少数民族、伝統文化、科学・技術、時間管理、組織マネジメント、外国語(☜ 日本語とあわせて日々奮闘中)、海より山、温泉、古いもの好き、ABBA、中島みゆき、海外ドラマ

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